治療開始時期
A. 混合歯列期(乳歯が残っている時期)からはじめる場合

 1)歯並びがデコボコのため咬むと歯に強い力が加わる外傷性咬合や、指しゃぶり・舌を突き出す癖などの口腔悪習癖は顎の成長に悪い影響をおよぼし、出っ歯や開咬(前歯がかみ合わない)の原因になります。そのため6〜7歳の頃より開始し、なるべく早期に悪習癖を取り除くことが必要です 。  

外傷性咬合により下顎前歯の歯肉が
下がり歯根の露出が見られる。
これを放置することにより歯の根が吸収し
歯の動揺を招く。

 

 

指シャブリにより、前歯が咬み合わすことができず、開咬になります。








2)凸凹(永久歯の萌出space不足)の歯並びの患者さんが非抜歯矯正治療(歯を抜かない治療)を受ける場合には、成長を利用して顎の拡大や奥歯を後ろへ移動したりするため、乳歯の奥歯が交換する前(8〜9歳頃)に治療開始するのがよいと思われます。


上顎・下顎の歯列を左右方向に拡大、奥歯を後方に移動して永久歯が入る
スペースを作り、永久歯を抜かずに正常咬合を獲得した。


B. 永久歯列期から始める場合   

 歯周疾患(歯の周りを支える歯槽骨や歯肉に生じる炎症)などがなければ基本的には年齢に関係なく治療を受けることができますが、加齢と共に歯周組織の状態が悪くなるので治療方法の選択肢は狭まります。最近では、40歳〜50歳から治療を始める方も増えてきています。